不動産を高く売りたい②
きちんとした価格でチャンスを逸せずに売れるかどうか
前回のコラムの続きです。
「きちんと真面目に一生懸命販売活動をしてくれそうか。」「買手へのプレゼンで説得力のある営業を行ってくれそうか。」今回は、この2点について最低限のチェックポイントをお伝えしたいと思います。もちろん、大手にせよ地場業者にせよ、その不動産会社のエース級が担当してくれた場合、話を聞いているだけで信頼ができそうだ、とか思われる事も有るかと思いますが、今回は、そうでは無いレベルと思われる方が「担当させて頂きます。」と言って来られた場合の最低限のポイントになります。
あくまでも「最低限」のポイントですので、どれか一つでも該当する場合は、「それをカバーするだけの強烈なストロングポイントが有る」場合を除いては、ご依頼されることはあまりお勧めできません事を事前にお伝えさせて頂きます。
土日営業している事
当たり前ですが、居住用の不動産を購入しようとする方の多くは土日がお休みの場合が多いです。(サービス業の方などは平日休みの方もいらっしゃいますが、経験上、数は圧倒的に少ないと思います。)その為、新居探しで動くのは土日がメイン。平日のうちに問い合わせたりAPOをとって土日に不動産会社に来店するか現地待ち合わせで物件を内覧するか、される方も多いですし、また、不動産会社側でも、優秀な営業マンほど土日の予定はできる限り早めに埋める習慣がついています。
しかし、全員の方が金曜日までに土日の予定をきっちり決められる訳でもなく、週末になって「今日見れますか?」等の問い合わせが来ることも多い為、土日お休みの不動産会社ですと、この対応ができません。また、レインズを通した他業者からの内覧希望にも対応できませんので、チャンスを逸している可能性が高いのは当然かと思います。
媒介物件のSuumo, at homeへの掲載をしている事
不動産各社、自社のホームページでの取り組みについてはかなり積極的にお客様にアピールされています。しかしながら、約10年、某最大手不動産仲介会社でマネージャーをさせて頂いていた経験から申し上げますと、suumoからの反響が圧倒的に多いのが実態です。その為、体裁の整った自社ホームページが仮に無かったとしても、Suumo掲載で集客は可能と思っておりますが、たまにレインズ(不動産会社だけが見る事のできる物件検索サイト。専任媒介の場合、掲載は「義務」)とポータルサイトを比較して見ておりますと、レインズ掲載以外にどこのポータルサイトにも物件が露出していない場合も結構ありますので、このような場合は、特殊事情が無い限りは、完全に「他社頼み」の活動しかしていない。むしろ「何もしていない。」と言っても過言では有りません。
販売図面(マップ)をきれいに作っており、情報掲載に不足がない事
一括査定等で複数社の不動産会社のプレゼンを受ける際に、意外と漏れがちなのが「販売図面のサンプルの確認」です。
販売図面(マップ)は、お問合せの有ったお客様にお渡しし、レインズに登録して他業者を経由したお客様の手にも渡る大変重要なツールです。これも最近は外注でとてもきれいでセンスの良いものを用意する会社が有る一方、粗雑で最低限の情報しか掲載されていないものを作成する不動産会社も存在します。
「あなたが担当している物件の販売図面を見せて下さい。」媒介前に必ず確認される事をお勧めします。