売却に伴うサービスについて

色々有りすぎて却って分かりにくい?

価格上昇局面では、売り物の数が減りますが、

購入のお客様のフォロー中心の『狩猟型地場業者』さんや、

とにかく情報を水面下で色々な方面に流してマッチングを

することで商売が成り立っているブローカーさん等とは違い、

大手不動産各社は売り物件を集めない事には商売が成り立ちませんので、

とにかく必死で差別化を計ろうと熾烈な戦いを繰り広げており、

そしてサービスメニューがどんどん多岐に渡って増えていて、

今やメニューの数がすごい事になっております。

私は昨年まで、最大手の会社の現場のマネージャーをしておりましたが、

売却のご相談は、基本的には複数社競合し、大体大手4社間で競合する事が

多かったように記憶しております。

至れり尽くせりのサービスメニュー

売却のサービスは大別すると2つに分けることができますが、

私はこれを、

 『オフェンス型サービス』

 『ディフェンス型サービス』

と呼んで分けております。

『オフェンス型』とは、お客様のご所有不動産を如何に魅力的に演出するか。

 その為の販売活動の一助とするサービスで、

・プロカメラマン撮影

・3Dウォークスルー動画

・バーチャル家具設置画像

・バーチャルリフォーム画像   等が有ります。

『ディフェンス型』とは、引き渡し後や契約締結前に、

できる限り売主様のリスクをヘッジする為のサービスで、

・建物状況調査

・契約不適合責任を金銭的にフォローするサービス

・仮測量(オフェンス型の意味も含んでおりますが。)

・地中埋設物保証

・擁壁リスク保証

などが有ります。

「この中から3項目をサービスします。」

等の切り口で、オフェンス、ディフェンス混在した一覧表の中から、

お客様に選んで頂く形をとっている会社も中には有りますが、

売主様の立場で何を優先すべきかといえば、

まずはディフェンス型を選択して、リスクの少ない取引を心がけるべきでは

ないかと思います。

まずは『ディフェンス型』サービスの選択を

きれいな画像や動画が興味を惹くことは間違いないとは思いますが、

引き渡し後に契約不適合責任が発見され、修復費用が請求されますと、

うん百万円の負担になる。という事も当然有りますので、

まずは、そのリスクをできる限り負わなくて良い形にすることを

最優先にお考え頂ければと思います。

また、この「サービス」ですが、1社だけがオリジナルの手法が有り、

他社にはまねができない。等というものは基本的には無いと思ってください。

要は「メニュー」にして、知らしめているかどうかの違いで、.

「同じことできますか?」と聞かれれば、そのメニューを打ち出している

会社以外でも、実施は可能なものばかりになりますので、

「こっちのA社のBさんの方が、C社のDさんよりも説得力が有って

 頼もしいんだけど、でも、C社のサービスが魅力的なんだよね、」

等の理由でC社を選ぶことだけは避けた方が良いかと思います。

そういう時は、まずは、いったんA社のBさんに、C社と同じサービスを

してもらう事は可能か?と問うてみてください。

基本的には、「できます。」が多いのではないかと思います。

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