新耐震、旧耐震

問題は想像以上に深刻なのでは?

最近、マンションの買取再販業者の方、お二人とお話をさせて頂きましたが、

(買取再販業者=マンションを買い取ってリフォームして販売し利益を得る仕事を行っている業者さん)

奇しくもお二人から全く同じ話題が出て参りました。

お二人とも、誰もがご存じのマンションデベロッパーの子会社の流通業者の買取部門の方でしたが、

「最近、仕入れた旧耐震のマンションの配管水漏れトラブルが多発して対応が大変な事になっている。」

との事でした。

ここで基本的な事ですが、旧耐震とは,1981年5月31日以前に建築確認申請が行われた建物の事で

震度5程度の地震でも建物が崩壊せずに大きな損傷を受けない。という事を基準にしています。

一方、新耐震基準ですが、震度6~7程度の地震でも倒壊しないという事が基準になりました。

話を戻しますが、現在問題になっているのはこの耐震性の違いの部分では無く、

配管工事のやり方の違い。

に拠るものが主な原因だそうです。

古いマンションですと配管がスラブの中を通って施工されていたり、下階の天井部分に配管がされていたりと

老朽化に伴い水漏れなどが発生した際に容易に修復工事ができない造りになっています。

その為、解決に時間がかかり、費用も大掛かりになり、最悪のケースですと根本的な

問題は解決できない。という状況も有る模様です。

コンクリートは100年もつが配管の寿命は30年、とも言われておりますが、

建てた時にこのような事態は予想できなかったのでしょうか?

今後、同様のトラブルは更に増えて行く事は当然予想されます。

建てた時には想定していなかった(?)ことが老朽化に伴い色々と発生してくる。

今後も築年の経過したマンションの状況は特に注視が必要かと思っております。

1981nenn

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