空き家を放置してると増税?!
改正「空き家対策特措法」が成立しました
「ポストの中身がチラシだらけで更に外に迄溢れかえっている。」
「屋根の一部が壊れている。瓦が一部吹き飛んでしまっている。」
「塀や外壁のひび割れが目立つ。塀に落書きをされてしまっている。」
「窓ガラスが割れたままになっている。」
「雑草が生え放題。樹木が隣や道路に越境している。」
相続したご実家が今、このような事になっていませんか?
もしも、一つでも当てはまる事が有るようでしたら要注意。
早急に対策をされた方が良いかもしれません。
特定空き家
遡りますと、2015年5月「空き家等対策特別措置法」が施行されました。
ご所有の空家が「特定空き家」に指定され、自治体から改善勧告を受けると、
固定資産税の「住宅用地の特例措置」が適用されなくなる。というものです。
通常、住宅が建っている土地は特例で固定資産税が最大6分の1まで
割引されておりますが、その適用が無くなれば、
当然、土地の固定資産税が6倍になりますよ。という事です。
では、「特定空き家」とは?
- 倒壊等著しく保安上危険となるおそれのある状態
- 著しく衛生上有害となるおそれのある状態
- 適切な管理が行われないことにより著しく景観を損なっている状態
- その他周辺の生活環境の保全を図るために放置することが不適切である状態
等の事を言います。
これが、今回の法改正により更に厳しい管理が求められる事になったのです。
管理不全空き家
令和5年6月7日、「改正空き家対策特別措置法」が参議院で可決し成立しました。
2015年に施行された空き家対策特別措置法による措置が十分進まず、
その後もどんどん空き家が増え続けている現状を踏まえ、
このまま放っておくと。『特定空き家』になる懸念のある空き家を、
「管理不全空き家」に指定し、状況を改善しない場合、
同様に固定資産税の軽減措置を解除するという、
空家所有者に更に適切な管理を促すことがねらいで有り、
また、特定空き家を撤去する際、行政の権限を強化することも盛り込まれています。
施行は公布後半年以内の予定だそうです。
そして、冒頭にお挙げたような状態の空き家が、その対象となるレベルの模様です。
かなり本気で取り組みが行われようとしておりますので、
該当する懸念の有る空き家をお持ちの方は、対策やご不安な点等
お気軽にご相談頂ければと思います。