買替は、売るのが先か?買うのが先か?

それぞれのメリットとリスクを解説します

お住み替えを思い立った時、ご自宅を売るのが先か?新居を買うのが先か?悩まれる方は多いと思います。

両方同時に進められるのがベストですし、また、私共でも最終的に両方同時のタイミングで成立できるよう最大限の努力をさせて頂いておりますが、ただし、最初の1歩は、やはり、右足か左足、どちらかを先に踏み出す必要がございます。

本日は、夫々のメリットとリスクについて解説させて頂きたいと思います。

購入先行の場合のメリットとリスク

まず、最大限のメリットは、とにかく気に入った物件を見つけ先に確保できるという事です。そして、買い替えのタイミングが合わず、住むところが無くなってしまう(※この言い方も実はちょっと一寸違うと思うのですが。)心配はない。という事です。

逆にデメリットは、現自宅の売却がまだのうちに購入しますので、現自宅の売却価格が確定しておらず最終的な収支が分からないまま計画を進める点です。

この点は、現自宅が売れる価格を従前によほど慎重に手堅く考え計算して、(例えば、最悪の場合買取で構わない。という心持で買取価格は抑えておく。等)進めませんと、大変な事になります。前職の時に、この手の相談を受けたのは一度や二度では有りません。

「他社の仲介で建築中の建売を契約したんだけど、あと3週間で引渡し。今の家をその会社で売りに出してるんだけど全く反応が無く、このままだとダブルローンが始まってしまい、一寸家計的に厳しいんです。」と、そういうタイミングでのご相談がちょこちょこ来るのですが、聞くと、ご自宅の最悪の場合の売値の見立てが相当甘かったり、何のリスクヘッジもないまま進めている、というケースが結構ありました。特に、郊外の「狩猟型地場業者さん」で建売を契約した方に、この手の相談が多かったように記憶しています。

結論ですが、購入先行で進められる場合は、ご自宅の売値についてはかなり厳しめに考えたうえで進めることを心がけて頂きたいと思います。

売却先行の場合のメリットとリスク

こちらの最大限のメリットは、ご自宅に買い手が付いた状態で購入の活動に移れますので、資金確定し収支が見える状態で計画が進められるという事です。

逆にデメリットは、売却の契約締結から契約上の引き渡し期限までに新居が見つからない。見つかったけれども、同時の引渡しには間に合わないので、少しの間仮住まいが必要になって来る、等、手間やその分の支出が有るという点です。

ある程度ご年配の方に、仮住まいを極端に嫌がられる傾向が有りますが、やはり2回引越しの作業を行うというのが、精神的、肉体的に苦痛な模様です。

売却先行の場合は、ご自宅の販売活動中にも、どんどん購入候補の情報は収集し、自宅の買い手が付いた時点で、ご自身でも購入したい物件が有れば、同時に進めることができますので、販売活動中の情報収集は特に意識して頂くべきかと思います。

結論、どちらを先行すべきか

異論、反論有るかと思いますし、また、引越し希望先の条件がかなり狭き門、希少性の有るものを探されているようなケースですと、購入先行という選択肢も有るかと思いますが、連動せざるを得ない買替の場合、私の個人的な意見ですが、売却先行一択です。「住むところが無くなる。」という事は絶対にありえません。仮住まいで住むところは見つかります。それよりも、期限が有る中でご自宅が売れないストレスというのは、事前に想像しているよりも、相当に心理的な負担が大きくのしかかって参ります。

また、大きなお金が動く、人生で何度もない大きなイベントですので、資金確定をしっかりして進めるのが有るべき姿では無いかと思います。

「仮住まいも意外と楽しかったね。」

過ぎてみれば、このように笑顔で話して頂けるお客様も多数見て参りましたので、あまり過剰にご心配になられる必要は無いかと思っております。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です